From オランダ

一年限定のオランダ生活の記録

【オランダで子育て】まじめに考えるオランダと日本の違い

先日、バスに乗った時、長女がややこしいことになってしまいました。

雨が降っていたのと、長い距離を歩いて移動する予定があったので二人乗りベビーカーででかけていたのですが、長女はベビーカーじゃなくてバスの座席に座りたかったようなのです。

それがかなわなくて、大騒ぎ…

 

オランダのバスは、ベビーカースペースがあり、ベビーカーのまま乗れるので、私はそのままベビーカーに乗っていてほしかったのです。

雨も降っていて大変だったし、小さいバスで混んでいたのもあり、3駅くらいだったのでなんとかごまかそうと思っていました。

それでも、全然おさまらなくて、「さっきの場所まで戻って~」とか、「降りる~」とか…。

長女(ベビーカーの前の席)の大騒ぎに便乗して次女(ベビーカーの後ろの席)も興奮。

最近、次女もコントロール不可で困っております。バスに乗る前に安全ベルトをしよとしたら、ものすごい勢いで拒否をしたので、ベルトをしないままだったのです。なので、よけいに後ろの座席で大騒ぎ。

 

そんな私たちを見て、隣でベビーカーを持って乗っていた男性が手助けしてくれました。

 

まず次女対して…「ベルトを締めた方がいい」とやさしくアドバイスしてくれて、次女も様子を察して落ち着き、さっきまでは全然ベルトをさせてくれなかったのに、すんなりベルトができました。

長女に対して…腕をさすって「カームダウン」とやさしく繰り返してくた。それでも泣き喚くので、風船をふくらませてくれました。

 

結局長女は最後まで泣き通しだったけれど、やさしい方が隣にいてくれたことでかなり心づよかったです。

あと、私たちのベビーカーが大きいせいで通路がふさがれてしまって、うしろの席までいけない方もいたのですが、とくに気にされることもなく…騒いでいても気にかけてはくれるけれど、冷たい視線を感じることもなく…

子どもたちは大変だったけれど、周りの人たちからのプレッシャーがあまりないのが本当に助かります。

 

男性は私たちよりひとつまえの停留所で降りました。

「本当にありがとう」というと、「いいんだよ」って感じで降りていきました。

よく見ると、ベビーカーには二人のベイビーが乗っていました。さらにうしろの座席に息子さんも乗っていたみたいでその子も一緒に降りていきました。

 

父親が平日の昼間でも子供を連れてでかけているのをよく見ます。それも日本ではあまりみかけない光景かなと思います。


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↑次女がもってるのがもらった🎈

 

で、オランダって最高♪って話がしたいのではなく、ふと思ったことがあるのです。

 

日本で同じことされたらどう感じただろう

 

「うちの娘に触らないで」って思うかな。「余計なお世話」って思うかな。

「こっちだってベルトしたいのに、できないんだよ」ってイライラしちゃってたかな。

日本にいたときだって、声をかけてくれる方はたくさんいました。でもそのたびに、心の中は「ちゃんとさせられなくてすみません。」とか「しつけができてない親って思われてるかな」とか謎の心配してたし、卑屈になっちゃってたんですよね。

 

今回は、触ってもらって全然嫌じゃなかった。ありがたかった。イライラしなかった。冷静になれた。

 

何が違うんだろう。自分が母親になってから時間がたって、自分が「すばらしい親」にはなれないことが分かって、その事実も受け入れられたし、「子どもは思い通りにならないものだ。コントロールするコツはあるかもしれないけれど、そううまくはいかないものだ」って思うようになったからという自分のメンタルもあるとは思うけど、それだけではない気がしています。

 

自分がマイノリティーだという引け目を感じているから、攻撃的にならず何事も素直に受け取れるのかな。でもそんなこというと、マイノリティーは引け目を感じなければいけないのか?ってのも問題になるなぁ。

日本人同士だとなんとなくの空気で感じ取るけれど、それがないから鈍感になれるのかな。いや、でも子どものわがままや粗相は当たり前だと思ってくれている感じは空気で伝わってくるしな…

 

なんて、いろいろ考えてしまいました。

正解なんてわからないし、自分の答えもでないのて、オランダにいる間は子どもたちへのやさしい空気を堪能し、日本に帰ったら自分も親切にするし、好意は素直に受け取ろうと思います!