From オランダ

一年限定のオランダ生活の記録

【急遽帰国?】お別れもそこそこにオランダにさようなら

諸々の状況を鑑みて、予定より早く帰国することになりました。

 

今週の月曜日からオランダでも休校や、飲食店の閉鎖、

リモートワークなどが始まり、いよいよ緊急事態を肌で感じるように。

これらは4月6日までの措置です。

 

ちなみに、閉鎖の対象に「コーヒーショップ」(大麻のとこね)や「セックスショップ」(オランダでは売春も合法)が明記されているのは、オランダならではでしょうか。

 

これまでのんびりのんきにしているように見えたオランダですが、

政府発表を受けたらアッと間に実行されました。

 

その辺のきりかえになんだかびっくりしたし、感心(上から目線かな)しちゃった。

もう、決まったらすっと受け入れるんだなという感じです。

 

スーパーはやっているけど、ペーパー類と薬の棚はすかすか。


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あと、パスタ類がない。小麦粉もない。

卵と牛乳も。パンも全然ない!

さらには、野菜もない!という状態でした。

流通はしているので、すぐに落ち着きましたが、どこの国でもおんなじようにパニックになるんだなぁと思います。

お肉屋さんやお魚屋さんもやっていた。それはいいんだね。

用事があってちらっと行ったショッピングモールもふつうにやっているけど、

さすがに人がまばら。そして、今まで見かけなかったマスク姿の人を見ました。

 

レジの店員さんが手袋をしていたり、電子マネーの支払いのみにしているお店もあったりと今までとは様子が変わってきました。

 

家の窓から外を眺めていると、どうせ家にいるからって感じでガレージの整理をしている人や壁の色をぬりかえている家をよく見かけるようになりました。

日曜大工屋さんが大繁盛なのだとか。

決定を受け入れて、前向きにできることをしてるのがおもしろいなと思いました。

切り替え早いし、なんかいいよね。いいのか?

 

まぁ、それが月曜日の話です。

 

ここからは、私たち家族の話です。

 

火曜日の朝、起きたら一番に、夫に言われました。

 

「もう帰ろう」

 

今までも早く帰りたかったけれど、

税金のこととか、まぁ、いろいろ事情があって予定通りの日程で

粘ろうかとずっと話し合っていました。本当は帰りたいけど、難しいよなぁって。

 

でも、EU内への渡航が禁止になったり、EU間の渡航も禁止になったりというニュースをみて、このままでは帰れなくなるかもしれない。

そして、日本でもヨーロッパからの渡航者、帰国者の入国制限がはじまるという情報があり、帰国を決意しました。

 

その日は、友達の家に遊びに行く約束をしていた日でした。

ただ、前日から風邪っぽい症状が娘たちにでており、自粛して予定をキャンセルしていました。何して過ごそうかななんて思っていたのですが、急に忙しくなりました。

夫は最短で帰れる日程の直行便の予約。私はいろんなところに連絡。

 

帰国までの期間に約束をしていた友達に連絡したり、家の片づけを大急ぎではじめて、譲る予定だったものを譲りにいったり…(ちなみに車はないので徒歩です)

 

帰国まで急に時間がなくなったので、お友達に挨拶もできないなと思っていたのですが、なんとか時間を見つけて会いに来てくれたり(しかも外で少しだけとか)

こちらがものを届けに行ったら手紙とプレゼントを用意してくれていたりと、

急なのにみんな、本当に優しい。

 

それに、マスクはあるかとか、薬はあるか(娘たちの)、消毒ジェルはあるかなど、すごく気にかけてくれて、届けてくれたり譲ろうとしてくれたりしています。

 

忙しいだろうと料理を作って届けてくれたり、オランダで迎えるはずだった次女の誕生日を祝いにケーキを持ってきてくれたりした方もいます。

 

姉から教わった相田みつをの言葉

「うばい合えば足らぬ、わけ合えばあまる」

を何度も想いました。

 

そんなわけで数日後にオランダを発ちます。無事に飛行機が飛ぶかな。

ちなみに、取り直した飛行機も欠便になったり、なんだりで何回か予約もやり直しました。(夫が)

夫が心労で食欲がいつもの半分になっております。

 

10日くらい予定が短くなったので、備蓄が余ってしまい、ものすごい勢いで消費したいところなのに、いつも一番食べる夫が戦力外なので、、、結局たくさん廃棄しちゃってる。悲しい。

 

他にも、出るはずだったマラソン大会が中止になったり、娘のデイケアがしりきれとんぼになっちゃって、先生にも挨拶できず、荷物もそのまま(友達からのプレゼントもあったのに)廃棄してもらうことになったり、お世話になった幼児サークルや子育てひろばでもみなさんに直接挨拶することもかなわずです。

私だけは、用事のために外に出ていますが、娘たちは自宅にいさせているので、ほとんどのお友達にさようならを言わせることもできずです。

また、今度ね!が遠い未来なのと、日本に帰ってもそれぞれいろんな場所にいるから、切ないわ。

そこまで、予測がたたない年齢でよかったかもなー。わけわかってないもんね。

 

 

仕方ないってわかっているけど、受け入れるまでちょっぴり落ち込みました。

日本の皆さんの二週間遅れで落ち込んでるのかな。

でも、そんなこと言ってられないくらいの緊急事態ですね。

 

バタバタしているうちに、日本での自主待機?2週間も正式発表されました。

 

自宅で待機できる場合でも、空港からは公共交通機関が使えないみたい。

自家用車かレンタカーで帰る必要があります。

運転は私担当なので、飛行機でしっかり寝て運転頑張るぞー。

 

検査はあるのか、とか帰宅してから食料などはどうすればいいのかなど、心配や不安はあるものの、どーにかなる!と、思って乗り切りたいと思います。

 

自分たちが感染することなく無事に帰宅して、万が一感染していたとして、誰にうつすこともなく2週間家で過ごせますように。