From オランダ

一年限定のオランダ生活の記録

【帰国レポート】感染拡大するオランダから水際対策強化の日本へ

結論からいうと、搭乗拒否されることもなく無事に飛行機がとび、検疫にもひっかからず、自宅に戻ることができました。

ただし、2週間の自宅待機です。

 

とりあえず、ほっとしていますが、日本で報道されるヨーロッパ(主にイタリアだけど)の情報に驚いています。そりゃ、日本にいる友達や家族が心配するはずだわ。

未だに受信している大使館のメールの内容にも驚いています。

オランダもどんどん大変なことになってきていますね。

今となっては日本の方が呑気に感じちゃう。

 

とりあえず、オランダと出発して日本に到着し、自宅に帰るまでの様子をレポートします。帰国を考えている人の参考になればと思います。

 

〈オランダにいたときのこと〉

・ネットで日本人を含め、ヨーロッパから来た人には入国制限措置をとるというニュースを知るが、はっきりとした対応が分からず…(3月18日ごろ)

 

・私たちの不安とはっきりしていなかったこと

①飛行機が飛ぶか…欠便や変更が相次いでいました。(※今はKLMの直行便は週2便(火曜と金曜になったようです)

②風邪の症状がある場合、搭乗拒否されるってこともあるのか?

③日本に帰国できたとして、検疫ではどんなことをするのか。

④指定された場所で2週間の待機らしいが、どこを指定されるの?自宅に戻れるの?

⑤公共の交通機関を利用してはならないらしいけど、何なら許されるの?

⑥私たちが実際に新型コロナに感染していた場合はどうなるのか。感染拡大に一役買うことは避けたい。

 

大使館や外務省からのメールや、友達・知り合い情報でいろんなことがだんだんと分かってきましたが、②については分からないままでした。

 

<オランダを出発する日の朝>

・大家さんのご厚意で、立ち合いなしで退去できることになった。特別なときなので、いろいろと融通をきかせてくれました。

Uberで空港へ移動。

 

スキポール空港

・チェックインカウンターのある階に下ろしてもらったので、下のNSの乗り場があるところやお店がある場所はどうなのか分からないけれど、かなり人が少なかった。

・マスクをしている人もちらほら見た。私たちも空港からはマスク。

・チェックインも手荷物預けもあっという間に終わった。

・手荷物の係りのかたは、にこにこしていて手袋もマスクもなし、リラックスした雰囲気だった。この人以外は割と緊張感あったような。

・空港職員やCAさんたちは、マスクこそしてないけど、手袋をしている人が多かった。

 

・保安検査場では、私たちと職員さんのほかに人っ子一人いなかった。

並ぶこともなく、荷物をトレイに乗せる。その時に、全てのものはバックに入れたままにしてねって言われたんだけど…PCやスマホタブレットは外に出すイメージだったのですが…これって新型コロナの影響?時短のため?それとも最新系の検査機使っているから?よくわからないけれど、保安検査場もあっという間に終わりました。

・体調のチェックとかあるかなと思ったけど、特にありませんでした。

 

・出国審査も特筆することはなくスムーズに進みました。

 

・搭乗口まで歩きましたが、飲食店はもちろんのことお土産屋さんもしまっているところがほとんど。空港って普段、うきうきした空気が流れていると思うのですが、なんだかしんみりした雰囲気でした。

 

・小さい売店はちらほら開いていたけれど、店員さんとの間には仕切りが設置されたりと工夫されていました。

 

・搭乗を待つ人々の中には日本人以外の方もちらほら。ほぼ全員マスクしてた。

防護服姿の方もいましたよ。

 

・留学生だったのかな。大きな楽器を背負った若い人もいました。

・家族連れも多くて、知った顔もあったりして…私たちと同様急遽帰国を決めたのかなという印象がありました。

 

<機内の様子>

・満席ではなかったけれど、ガラガラでもなかった。

・離陸の前にエンジントラブルとやらで少し遅れた。本当にエンジントラブルなのかな、飛ばないんじゃないかなどちょっと不安に思ってしまったが、大丈夫だった。14:25発のところ、実際には15:20くらいの出発だったかな。

・一人で乗っていた方でCAさんの誘導で空いている席に移動している方もいた。

・機内のサービスは最小限にするとのことだった。

・夕食と朝食、それぞれ食後のお茶はでたよ。

・飛行機の中もなんとなくうきうきした雰囲気はなかったような気がする。

・CAさんはマスクはしていないけれど手袋をしていた。

 

<到着~検疫>

・無事に着陸。9:50くらいだったかな。予定より少し遅れての到着でした。

・みなさん検疫の時間を警戒してか、あっという間に降りていきました。

・前後に人がいなくて不安になりながらも、看板見つつ歩いていくと…行列発見。

・トイレによったりもしたので、行列のうしろに並んだ時には10:30くらいでした。

・事前に聞いた話では、20人ずつに区切られるとか、Wifi環境のない場所に入れられて…といった話でしたが、区切られることもなくまぁまぁ密集していたような。

・2列あって、どちらに並べばよいのかわからなかったのですが、片方は調査票みたいな用紙と鉛筆を配布する列で、もう一つは検疫官?にチェックを受ける列だった。

 

・用紙は3種類あって、

①帰国後の待機場所を記入するもの

②どこの国から来たのかやパスポート番号、便名、あとは住所や生年月日などの情報、体調についての質問(熱・咳など・鼻水はなかったな)、公共の交通機関を使わないとの約束?を記入するもの。

あ、あと体調不良の人との接触があったかという質問もありました。

③検疫官から説明を受けたという証明のサインを書くもの(2枚つづり)。

 

書くことが多くて(しかも私は娘たちのも書いた)ので、かなり疲れました。

・記入台もあったけど、机で記入するとまた列に並ばないといけないので、みんな並びながら壁で書いていた。

 

・並んでいる間に、マスク着用の指示と、持っていない人への配布があった。

小さい子供は免除されたけれど、なるべく小さい子でもするようにと厳しめの口調で言われた。

・間隔をもっとあけること、家族以外のものと対面で話さないようにとの指示もあった。

・ちなみに検疫官は、マスクとサンバイザーのでっかいやつみたいのを顔につけていた。サンバイザーっていうか…とにかくプラスチックの板みたいので顔を覆うやつ(透明)をつけていた。あと、手袋。

・サーモチェックのカメラがあった。そこで体温が高かった人や問診で何かあった人なのかな?(想像です。本当のところはわかりません)何人かは少し離れた場所で改めで体温を測っていました。

 

・検疫官からの質問を受ける。体調について、2週間の待機場所、移動手段を確認された。また、体調が悪くなった時の連絡窓口(普通の病院だとみてもらえないから)などの情報も教えてくれた。

 

・長時間になることを覚悟していたけれど、検疫が終わったのは11:30頃でそこまで長い時間ではなかった。

 

<手荷物・関税>

・時間がかかったから、荷物はくるくる回っていなくて、並べられていた。

・関税もスムーズに。

・とにかく人はいませんでした。がらっがら。

 

<成田空港>

・あちこち行っていないから、分からないけど、人が少なかったように思う。

・小さい売店は空いていた。店員さんはマスク。

 

・オランダにいたときにネットで予約したレンタカーの窓口へ。

 

<成田空港から自宅へ>

・レンタカーで高速道路を使って自宅へ。

・飛行機の中では結局ほとんど眠れなかったし、1年ぶりの運転、そして慣れない道、しかも首都高を通るってことでかなり緊張した!

・いよいよ、眠すぎて無理なら途中ホテルに泊まって、次の日でもよいように24時間かりた。

・ホテルにも断られるという情報もあったし、感染源だったらという不安もあり、勢いで運転しきった。我ながら頑張ったと思う!

 

・公共の交通機関を使わない=レンタカーか自家用車でってことだった。

・ご家族に迎えにきてもらっている人もいた。

・子育て世代だと、ほとんどの方はご両親が高齢者だろうし、迎えにきてもらうのも実家に帰るのも難しいと思う。

・迎えはご家族、宿泊先はホテルって方もいました。

・ホテル側から宿泊を拒否される場合もあるそうです。そりゃそうか。

 

<まとめ>

・オランダにいるときに不安だったことで今ならわかること

①飛行機が飛ぶか

→私たちの便は飛んだ。現在は週2便(火曜と金曜)になっているようです。今までは週7便だったことを考えるとかなり減らされました。まだ飛ぶだけよいかな。

※ちなみに、一度予約したエールフランス(乗り継ぎあり)だと、スキポールからシャルルドゴールに行く飛行機の時点で、日本人は搭乗拒否されてしまったみたい。

帰国する以外でEU内移動禁止ってことなのか…はたまた…

分からないけれど、帰国するならKLM一択でいいと思う!

値段は4倍くらい違うけど。そもそももう飛んでいないかも。

 

②風邪の症状がある場合、搭乗拒否されるってこともあるのか?

→娘たちが若干の咳と鼻水がありましたが、とくにチェックなどはありませんでした。

 本人たちの良心に任されている部分もあるのかなと。

③日本に帰国できたとして、検疫ではどんなことをするのか。

→用紙の記入し、質問を受ける。

④指定された場所で2週間の待機らしいが、どこを指定されるの?自宅に戻れるの?

→症状がなければ、自宅(ある場合は)に戻れる。そうでなければ自分でホテルをとるなどの準備が必要。

⑤公共の交通機関を利用してはならないらしいけど、何なら許されるの?

→レンタカーと自家用車ならOK

⑥私たちが実際に新型コロナに感染していた場合はどうなるのか。感染拡大に一役買うことは避けたい。

 →検疫は通過できたので、とりあえず大丈夫そう。自宅で二週間待機します!

ちなみに、買い物などは姉がしてくれておいておいてくれました(会ってはいない)

今はネットスーパーなどを利用しています。配達員にも合わずに、ドアの前に置いて行ってもらっている。

 

<現在のオランダの様子>

※大使館からのメールや友達情報です。

・感染者は5000人に迫る勢い。1日に何百人という単位でふえているみたい。

・外出などについてさらに厳しい制限が設けられている様子。

・4月6日までだった、営業中止や休校などの措置を5月末なで延期するようです。

・自宅にも3人以上読んじゃいけないとか、入店にも人数制限がかかるなど…

・美容系やセラピーなども営業停止。

・それぞれに罰金なども設けられた。

本当に、つらい。オランダにいる友達の顔が目に浮かんで胸が苦しいです。

世界中で起きていることではあるし、日本だってどうなるか分からないけれど…

言葉が得意ならいいけど、分からなかったり情報を得る手段が少なかったりしたら、知らないうちに罰金とられちゃったりするかもしれないしね。

 

友だちによると、オランダの方もぴりぴりしているみたい。

わりと穏やかでのんびりしているイメージがあるのですが、オランダのよさが消えてしまっているのだとか…。

まぁ、それだけ決まりを守るという国民性なのかなとも思います。

政府からの要請を守って、オランダ(だけじゃなく世界的にだけど)の感染拡大が落ち着くといいなと思います。

 

オランダは、今、本当にいい季節になってきて、花もきれいだし天気もいいし、日も長いし、外にでかけるにはもってこいの季節なので、人々のストレスは計り知れません。

雨やくもりばっかりで、日も短い秋冬を乗り越えて、解放される春なのに、この事態だもの。オランダはもともと鬱大国なのだとか(人に聞いた状況です)。

新型コロナだけでなく、精神的にも病む人がいると思います。

 

 

とりあえず、自分が経験したこと、知ったこと感じたことを勢いで書きました。